イライラにサヨナラ!子どもたち選手を上手に「叱る」6つのポイント

Bathing baby in the laundry room

イライラにサヨナラ!子どもたち選手を上手に「叱る」6つのポイント

子どもたち選手がうまくいったことやチャレンジしたことを褒めてあげることも大切ですが、ときには叱ることも必要です。けれど、「叱る」をしっかりと意識して行わないと、子どもが同じ失敗をくり返してしまったり、やる気をなくしてしまいます。

子どもとの関わりだけに関わらず、自分が大切にしている「常識」を大切にしてもらえないと僕らは怒りを感じます。それをそのまま「どうしてわかんないの!?」と感情的に伝えてはよくありませんよね。ではどうしたらいいんでしょうか。

1555622355_97d9e225ce_bPhoto Credit: Funkybug via Compfight cc

叱ると怒るの違いを再確認!

「怒るのは自分のため、叱るのは相手のため」叱ると怒るは広辞苑ではあまり意味は変わりません。「おこる」の意味に叱ると書いてあるぐらいです。けれど、教育や育児といった世界では「怒る」と「叱る」を意識して分けている方も多いものです。「怒る」や「叱る」は親から子へ、指導者から選手へといったように、目上の人が目下の人に注意するときに使います。
★A 母親は、汚い手で食べ物をさわった子どもを怒った。
★B 母親は、汚い手で食べ物をさわった子どもを叱った。

この二つの文は何が違うのでしょうか?★Aは、感情的にお母さんの腹立たしい気持ちが優先しているような感じがします。それに対して、★Bは、理性的に、子どもに「なぜ、いけないのか?」をわからせることを目的としているように感じます。

4369650053_657b035122_oPhoto Credit: Dr.J.S via Compfight cc

叱るときのルールを決める

「どんなときに叱るのか?」この基準を持つことが、まずは大切です。僕らは基準も作らず、その時の思いつきや感情のままに声を荒げてしまいます。そうすると僕ら大人は「叱っている」つもりでも、子どもたち選手は「怒られている」と感じます。また、「この前は怒られなかったのに、今日は怒られた」と戸惑いも生まれますし、僕ら大人に怒られない選択をしはじめ「良い子」を演じようとしはじめるかもしれません。

元バレーボール日本代表監督の植田辰哉さんは、「なぜ私が選手を徹底的に叱れるかというと、事前に選手たちと「確認」と「約束」をしているからなんです。選手も自分が約束を破ったことがわかっていますから、叱られても納得ができます。ところが、確認も約束もしてないことで叱られたとしたら、選手はその場で謝罪したとしても、心の底から納得することはできません。」と、仰っていました。なには良くて、なにはダメなのか。「叱るときのルール」を決めましょう。

★参考記事 ⇒ 叱るときのルールを決めよう

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Photo Credit: Cayusa via Compfight cc

感情的になり、人格を否定しない

叱っているうちについつい感情的になってしまう、ということがよくあります。感情的になってしまうと頭ではダメだとわかっているのに、叱るときに子どもたち選手の人格まで否定してしまいます。「だからお前はダメなんだ!」「兄貴は出来たぞ!」「お前には無理だ!」そんな風に叱られたら僕ら大人だって嫌ですよね。行動や行為を指摘し、叱ることは大切です。けれど、人格や性格を否定したり、誰かと比べて叱ってはいけません。

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Photo Credit: kennysarmy via Compfight cc

「何があったの?」行動に耳を傾ける

まずは「何があったの?」「どうしたの?」と、どんな状況で、なぜその行動や行為をしたのか、ということを、徹底的に聴いてあげることが大切です。「何が原因だったのか?」「なぜ、そうした行動をしたのか?」「その時、どんな感情を持っていたのか?」
「だって!●●君が!」と子どもたちがよく口にするように、話も聞いてもらえずに、頭ごなしに叱られては納得できるものもできなくなってしまいます。

"HOW?" Speech Bubble on Blackboard (user manual guide questions)

「どうすれば良かったと思う?」とHOWで問いかける

しっかりと子どもたち選手の理由に耳を傾けたあとは、「どうすれば良かったと思う?」「次回は同じことを繰り返さないために、どうしようと思う?」と問いかけてあげること。頭ごなしに叱っても子どもたちは中々変わりません。辛抱強く、子どもたち選手が考える時間を与え、子どもたち自身の言葉がでてくるまで待つ姿勢も大切です。

芝生で遊ぶ母と子

なぜ、を伝える

自分で見つけた答えは行動を生み出します。子どもたち選手から答えが出てきたら、きっと次回から考えて行動できるようになるはずです。その後押しをするためにも「なぜ、いま叱っているのか」「本当はどんな行動をして欲しかったのか」ということを最後に伝えましょう。もちろんおしつけになってはいけませんが、僕ら大人の考えを伝えることで、子どもたち選手も「そうか、そうかもしれない」と納得することができます。そのときに気をつけたいのは、「わたし」を主語にして伝えること。心理学ではアイメッセージといいますが、「わたしはこう思うの」と伝えることでより子どもたちに届きやすくなります。

★参考記事 ⇒ 私を主語にして伝えよう

さいごに

子どもたち選手のためになっているだろうか?これは僕が聞きたいだけ、叱りたいだけなのか。僕が聞いて納得したいだけなのか。それとも、もっと成長してほしい。成長を助けたい、という相手に寄り添う叱り方になっているのか。「愛の反対語は「無関心」である」とマザー・テレサが言ったように、怒るも叱るも、その感情は子どものことが気になって気になって仕方がないから。本当にどうでもいい人だったら、気にならないはずですし、叱るのでさえめんどくさいと感じるはずです。

信頼関係を深める叱り方を実践しましょう。相手のためになっているか?自分本位になっていないか?なぜ、ダメなのか?子どもたち選手はなぜ、その行動をしてしまったのか?何のために叱るのか?子どもたち選手の未来に愛を持って叱りましょう。



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