
「勝ってうれしかった!」
「やるんならやっぱり勝ちたい!」
「勝つから楽しいんだよ」
子どもたちはそう口にします。
スポーツは勝ち負けがはっきりするもの。
だからこそ面白いですし、
相手と競い合うからこそ成長することができます。
けれど、
競争するなら、高いレベルで競い合いたいもの。
相手チームの悪口や陰口を言ったり、
誰かが失敗するのを願ったりしたり、
相手のパフォーマンスを落とすことだけを考えない。
もし仮に、
それで勝ったとしても
本当の意味での成長はありませんし、
スコアボード上に「勝利」の文字は刻まれたとしても、
本人の心には後ろめたさや、
恥ずかしさが残ります。
ゴルフのプレーオフ。
同スコアで迎えた、
優勝をかけた最終ホール。
相手選手がパターを打つという状況で、
あなたはどんなことを考えますか?
「失敗しろ!」
「ここで外してくれれば優勝だ!」
「外せ!!」
子どもたちの中でも、
相手の失敗を願う選手が多いかもしれません。
失敗すれば自分が勝つ確率が高くなるからです。
けれど、
あのタイガー・ウッズ選手は、
相手のボールが入るように、
と成功を願うのです。
人間関係は鏡のようなものです。
相手のあなたに対する態度は、
あなたの相手に対する態度そのものと考えなさい。
ージョセフ・マーフィー
たとえ試合に負けたとしても、
堂々と戦うことができれば成長がついてきます。
それと同時に、
相手への感謝の気持ちもうまれ、
より良い関係が築けるかもしれません。
「勝ちとは何だろう?」
「これが正解」という答えはないかもしれませんが、
このしつもんの答えを探しつづけることで、
目先の勝利ではなく、
本当の意味での「勝ち」を手に入れられるのかもしれません。
子どもたち選手と「勝ち」について
考える時間をつくりましょう。