試合中は
感情をコントロールする力が
とても重要です。
イライラしている!
落ち込んでいる!
感情を剥き出しにしたままでは
周りにも影響が出ます。
パフォーマンスも良い結果が
でないことがあるでしょう。
まず大切なことは
自分の感情に気づくことです。
そして
無理やりに感情を変えるのではなく
身体の動きを変えること。
「うちの子、イライラして相手にラフプレーをしちゃうんです」
僕ら大人もそうですが
子どもも試合中には感情をコントロールする力を求められます。
感情を剥き出しにしてイライラしたり、
落ち込んでいたままでは、良いパフォーマンスを発揮することができません。
けれど、
そんな自分に対して
- 「イライラするな!」
- 「もっと冷静に!」
- 「いつまでも落ち込むな!」
と、心の中で叫んでも、
感情を切り替えることはなかなか難しいもの。
無理矢理に
「感情を変えよう」「切り替えなきゃ」としている間は、
もともとの感情にとらわれてしまっています。
感情に気づくということ
まず大切にしたいのは、
自分の感情に気づくこと。
「いま、ぼくはイライラしている」
「落ち込んでいるんだ」
と気づくことがファーストステップです。
そしてもう1つのポイントは、
感情を変えるのではなく、
身体の動きを変えること。
- 感情は「emotion」
- 身体の動きは「motion」
「emotion」を変えたければ
まずは先に「motion」を変えること。
落ち込んでいるのであれば、
顔を上げ、背筋を伸ばしてみる。
そうすることで自然と前向きに、
次のプレーに意識を向けることができます。
嫌なことを忘れよう、
不安にならないようにしよう、
やる気を出してうつな気分から逃れよう、
などといっても逃れられないのが私たちです。このような時に姿勢を正し、
まっすぐに座る、
あるいは座禅のような姿勢をとると、
無理に不安を忘れようとしなくても、
自然に不安がなくなり、
今やろうとすることに精神が集中します。精神が集中することを
仏教では「定(じょう)」といいます。正しい姿勢が定を可能にするのです。
ー高田明和(医師、大学教授)
感情をコントロールする練習は
普段のトレーニング以外の時間を使って、
磨くことができます。
「いまどんなことを感じているのか?」自分の感情を辿ってみる。
うれしいのか、
かなしいのか、
怒っているのか、
笑っているのか。
まずはその感情に気づくこと。
そして、
もしその感情をコントロールしたいのであれば、
感情を変えるのではなく、
身体の動きを意識して変えてみましょう。
- うつむきがちだった姿勢を正してみる。
- 涙を拭って、笑ってみる。
子どもと一緒に、
感情を切り替える練習をする時間を作りましょう。
◎まとめ
- 試合中の感情コントロールは子供たちにとって重要
- 子どもたちは自分の感情に気づき、それを理解することから始めるべき
- 感情を変えるのではなく、身体の動きを変えることが感情管理の鍵
- 感情管理の練習を行う際に、親やコーチのサポートが重要
- 感情管理はスポーツに限らず、日常生活でも役立つ重要なスキルである
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