大切な試合で負けた後、どんな言葉をかけよう?

 

「大切な試合で負けたあと、どんな言葉をかけてあげたらいいんですか?」

目標にしていた大切な大会で負けてしまったとき。
試合に出ることも叶わずに大会を終えたとき。
子ども自身のミスで試合に負けてしまったとき。

子どもたち・選手にどんな声をかけたらいいのでしょう。

 

感情を一緒に味わう

 

「顔を上げて!いつまでも下を向いてないで!」
 
すぐに頭に浮かぶのは、
「上を向こう」というメッセージではないでしょうか。

うつ病の研究では、うつ病になる人の特徴は、
いつも下を向いている人であることがわかっているそうです。
反対から考えると、
いつも上を向いていたら、
マイナス思考に陥りにくくなるそうです。

けれど、
「くやしい」といった感情もまた、
成長のエネルギーとなります。

自然と湧き起こるその感情と向き合わずして、
試合に負けた後すぐに
プラス思考に切り替えてしまうことは避けたいものです。

 

子どもたち選手はいま、何を感じているだろう?

コーチングの世界で
「ペーシング」という考え方があります。

これは「相手のペースに自分を合わせる」というものです。

ペースとは「歩幅」

僕ら大人の「ペース」ではなく、
子どもたちの「ペース」に合わせる。

「同じ速さ、トーンで話す」

「相手の話を途中で遮らない」

「相手の言葉を繰り返す」

などを通じて、
選手が悲しんでいるのだったら、
無理矢理、前向きにするのではなく、
一緒に自分も悲しむ。

選手に安心感をもたせ、
緊張を和らげることが大切です。

 

無理矢理、前向きにならなくていい

 

無理矢理に

「もっとポジティブにならなきゃ」
「もう泣いちゃダメ」
「前向きになろう」

と、頭で切り替えようとしても、
身体はなかなか反応してくれません

試合後の時間や、
せめてその日いっぱいは、
悔しさや悲しさをしっかりと味わう

悔しくて目を背けたくなることもあります。
負けてしまった試合やミスを
思い出したくないかもしれません。

けれど、
「ポジティブにポジティブに!」と
ネガティブな感情に目を背けるのではなく、
しっかりと味わうことで、
悔しさや悲しさといった経験が、
次の行動のエネルギーに必ず変えてくれます。

 

お互いの考えを伝え合っておく

安易な言葉掛けは
子どもたちの自尊心を傷つけてしまいます。

僕自身も、
過去にどんな言葉をかけたらいいかわからず、
「負けてしまったけれど、よくやったね」と声をかけたら、
「全然、よくなかったよ!」と怒られてしまったことがありました。 

もし、
本当に効果的な言葉を知りたいのであれば、
「負ける前」に準備をしておくことが必要です。

 

「負けちゃうことってあるでしょ。
 そんなとき、どう関わって欲しい?」

我が子の「こう関わって欲しい」という思いを
あらかじめ知っておけば、
僕のような「ひとりよがりな接し方」は少なくなるはずです。

ポイントとしては、
できるだけ「負け」に関係ないときに話をしておくこと。

そして、「こう関わってほしい」ということがわかっても、
いざその場が訪れると想定外のことがたくさん起こることを
頭に入れておくことです。

 

アドバイスをやめる

アドバイスは、
アドバイスされる側に「受け入れる姿勢」があって
はじめて効果を発揮します。
 

「どうしたらもっとうまくなれるか教えて欲しい!」

ピアノでもサッカーでも書道でも、
「アドバイスをして欲しい」という姿勢があることが大前提です。

あなたが何かビジネスをしていたとして、

「もっとお客様にあった方が良い」
「SNSを活用すべきだ」
「広告に投資した方が良い」

と頭ごなしに言われても、

「いや、別にあなたから言われたくないし、
 そもそもアドバイスを求めてません」

と、反対に気分が悪くなるかもしれません。

 

スポーツには必ず、勝者と敗者がいる

 

そして、整理しておきたいことは、
「スポーツは勝ち負け決まるもの」ということです。

勝った選手がいるということは負けた選手がいます。

全国大会で優勝できるのは1つだけ。
3000チームが参加していたとしたら、
「1チームの勝者」と「2999チームの敗者」です。

そして、
どんなに素晴らしいパフォーマンスだったとしても、
相手選手がそのパフォーマンスを上回ったら、
負けてしまうことがある、ということです。

 

選手の心の整理は、選手本人にしかできない

 

本当の意味での心の整理は、
誰かにしてもらうものではなく自分自身にしかできません。

けれど、
心の整理のサポートをすることはできます。

 

そのためにできることは、
「話を聞く」こと。

 

「どうだった?」と話を切り出し、

「そうか、そんなことを考えていたんだね」
「いまはどんなことを考えてる?」
「このあと、どうしたい?」

子どもの話を途中で遮らず、
ペースを合わせ、
沈黙をも尊重しながら、
話を聞くことです。

 

ただ、そばにいる

 

「話も聞いても何も返ってこない」

そんなときは、
ただそばにいる、だけでも良いかもしれません。

気にかけてくれている、
と子どもたちは安心して、
自分と向き合うこときっかけとなるかもしれません。

 

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2017.05.05

 

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