「みんなをビックリさせたいんだ」
ロンドンに住んでいるイギリス人の
友人宅でハロウィンパーティーを
体験したときのこと。
僕といえば、いままでは
仮装もしたことなかったですし、
せいぜい、
「ハロウィンだから集まらないと」
と、友人と一緒に
ご飯に食べに行くこと位でしか
楽しんだことはありません。
けれど、
ロンドンの人って
凄いんですよ。
ハロウィンに対する情熱が(笑)
家の中は
いちめん真っ黒にしちゃうし、
発泡スチロールで
自分のお墓つくったり、
わざわざ
照明をハロウィン仕様にしたり、
後片付けのことを考えると
ちょっと嫌になるくらいです(笑)
「どうして
ここまでするの?」
彼の答えは、
「ゲストを楽しませたいんだ」
玄関をあけたら
別世界。
友人や訪れた人に
異空間に飛び込んで
パーティーの時間を
目一杯楽しんでもらう。
そのために彼は
数週間も前から準備してるんです。
これは
子どもたち選手と関わるときも
おなじことがいえるかもしれません。
どういった練習をするか。
どういったトレーニングをするか。
練習のバリエーションを
増やすこともとても大切です。
けれどその前に、
子どもたちが伸び伸びとプレーでき、
「楽しい!」と感じる
環境を整えてあげることの方が
もっと大切です。
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「人の行動を変えよう」
というのはおこがましい。
環境が変わればスイッチが入って、
結果として行動が変わってくる。
子どももそうだと思う。
やれと言ってもやらない。
「やりたくなる」ようなきっかけや
環境を作っていくことが大事だ。
ー漆紫穂子(品川女子学院校長)
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ハロウィンパーティーに
彼が招待した友人達は
みんな口を揃えて
「最高だった」
と言って帰っていきました。
それは、
彼のつくった環境が
素晴らしかったから。
家の内装はもちろん
おもてなしのココロも素敵。
子どもたち選手が
楽しくてまた練習をしたくなる、
「またここでサッカーをしたい!」
と感じる環境を作りましょう。