しつもんメンタルトレーニングを担当致しました、藤代です。サカイク女子キャンプにご参加頂き、誠にありがとうございました。夏休みも明け、お子さんの様子はいかがですか?キャンプでの学びを実践できているでしょうか。改めて、しつもんメンタルトレーニングの内容をお伝えするのと同時に、子どもたちへの関わりに活かして頂けたら嬉しいです。
◎当日の内容は…テーマ「なりたい自分になる」
・ゴールを決める
・自分の課題を発見する
・前向きな思考を育む
・モノの見方を学ぶ
・理想の選手の力を借りる
・金メダリストが大切にしていることは何ですか?
・尋問と効果的なしつもんの違い
・今日の学びは何ですか?
・学びを活かして、この1週間でやりたいことは何ですか?
ゴールを決める
「終わったときに、どうなっていたら最高ですか?」
練習や学校の授業の質を高めたいときにとても効果を発揮するのが、この質問です。なんとなく練習をしていては、なんとなくしかうまくなりません。なりたい自分に近づき、成長を積み重ねていくためには、終わりから考えることが大切です。
「30年後はこんな自分になりたい」20年後は…10年後は…というように長期的な目標もあります。それと同時に、3年後、1年後、半年後、というように短い期間の目標もあるでしょう。そして、2時間なら、2時間の練習の目標もあります。その目標を決めるのがこの質問です。「今日の目標は何?」と伝えてもなかなか子どもたちは考えることができません。けれど、「練習が終わったときにどうなっていたら最高?」と問いかければ、子どもたちが考える「最高の姿」を教えてくれます。
自分の課題を発見する
「自分の嫌いなところはどこですか?」
嫌いなことを書き出すことは「自分の課題を見つめること」とも言えるかもしれません。いまの内から身につけておきたい力は課題を発見する力。自分の「できないこと」や「課題」に目を背けるのではなく、しっかりと向き合うことで、「どうしたいのか?」という行動をすることが大切です。
前向きな思考を育む
「(目の前の人の)素敵なところはどこですか?」
前向きな思考を育むためには、目の前の人の素敵なところを探すことがオススメです。ついつい僕らは欠けているところばかりに目が奪われてしまうもの。「あれができない、これもできない」
「あの人はこんなところがダメ」とできないことに意識が向いてしまいます。そうした考えばかりが頭を支配してしまうと、素敵な所や良い所を見つけられなくなってしまいます。意識して、素敵なところを探すことによって、前向きな思考を育むことができます。
モノの見方を学ぶ/span>
「嫌いなところの「良いところ」は何ですか?」
モノごとにはたくさんの解釈の形があります。様々なモノの見方を身につけることで、自分のやる気や行動をコントロールすることができます。たとえば、「あきっぽい」という見方もできれば、「好奇心旺盛」という見方もできます。「自分の意見をいわない」という見方もできれば、「まわりの考えに耳を傾けられる」とも見方もできるかもしれません。これを「リフレーミング」といいます。様々な視点の選択肢を持つことで、子どもたちのやる気を引き出すことができます。
理想の選手の力を借りる
「理想の選手は誰ですか?」
「自分はどんな選手になりたいんだろう?」「その選手が大切にしていることは何だろう?」その選手が大切にしていることをひとつ取り入れてみるだけで、その選手にひとつ近づくことができます。
金メダリストに「ふさわしい」自分になる
「金メダリストが大切にしていることは何だろう?」すぐに金メダリストになることは難しいかもしれませんが、金メダリストになるのにふさわしい選手にはなることができます。ご飯はどれくらい食べるんだろう?睡眠はどうかな?練習中にどんなことを考えているんだろう?
尋問と効果的なしつもんの違い
質問には「良くない質問」と「効果的な質問」があります。良くない質問の多くは「なんで?(WHY)」ではじまる形のもの。「なんでシュート打たないんだ?!」「なんで宿題やらないの?」「なんで私はできないんだろう?」と問いかけると、言い訳が返ってきます。
一方で効果的な質問は「どのようにしたら?(HOW)」ではじまるもの。「どうしたらいいと思う?」と問いかけることで、子どもたちからアイデアや改善策が返ってきます。やる気や行動を引き出しいのであれば、「効果的な質問」をすることがオススメです。
学びを振り返る
学びはインプットとアウトプットのバランスが大切です。特に自分の考えや感じたことを書いたり、人に話すことで、より学びが深まります。そのために必要なことは「振り返りの時間」をつくること。「今日の学びは何があった?」そう問いかけることで、子どもたちの頭の中を整理するサポートができます。
行動と変化を生み出す
「学びを活かして、この1週間でやりたいことは何ですか?」
いくら学んでも、行動に移さなければ意味がありません。「知ってる」と「やってる」のとでは、雲底の差があります。学びを行動に変えるためには、行動を引き出すこと。「今日の学びを活かして、やりたいことは何があった?」と問いかけることで、子どもたち自身から行動を引き出すことができます。ここでさらにおすすめしたいことは、小さくすること。最初にお伝えした通り、学んでも行動に移さなければ意味がありません。ですので、最初の一歩は小さなステップの方が、後々スピードも出てきます。
「今週できることは何があるかな?」「今日やりたいことは何?」期間を小さくすることで、行動を引き出しましょう。
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