「待ってますが、この子、何もしないです」

「私、やりすぎなんでしょうか?」

ある保護者さんが、相談してくれました。

「まだ小さいし、この子は、待っていると何もしないんです」
「でも、背中を押したら動くから、言ってあげないと」

そうですよね。分かります。私もそうです。笑
きっと、私たち大人には、本能的に、

~してあげたい

という欲求があるのかもしれません。

これは、子育てに限ったことではなく、スポーツの世界でも全く同じですね。
私たちコーチや保護者は、選手が失敗したり、立ち止まったときに、

私は、背中を押してもらって動けた!

だから、この子も、背中を押したら動けるはず!

と信じてしまいます。

1年目には種を撒き、2年目には水をやり、3年目には花を咲かせましょう
~野村克也(元プロ野球監督)~

「教えること」は、決して、「悪いこと」とではありません。

でも、私たち大人は、子どもたちに「教えること」で、

すぐにできるようなることを求めている

のかもしれません。そこで、

「漢方薬」のように、じんわりと効く指導の手始めとして、まずは、

「観察」

をおすすめします。

「どうしてやらないのか?」
「そもそも、今、困っているのか?」など

いろいろ発見があるかもしれません。

「観察」のあと、どんな声をかけたいですか?

 

ABOUTこの記事をかいた人

高校時代に1年米国に留学。その後、AO入試にて英語系の大学に進学するも、塾での出来事をキッカケに、京都教育大学へ編入。公立小学校に10年勤め、1年目に大和ミニバスケットボールクラブを立ち上げる。池上正氏と藤代圭一氏との出会いから、勝利至上主義から「自立した選手・チーム」に舵を切る。その後、8ヶ月の育児休暇を取得。休暇中に出会った方々との縁で、静岡県の私立に転職。現在は、IB(国際バカロレア)教育の実践と育児を楽しみながら、新たなチームにて指導に携わる。