こんにちわ。
しつもんメンタルトレーナーの黒田 賢です。
昨日の陸上スクールでとても印象に残ったシーンがあったので、ご紹介させていただきますね。
僕たち大人が、
・一生懸命練習して欲しい
・もっと速く走れるようになって欲しい
・あの子には、負けないで欲しい
って、思ってもこれらは、全て指導者や親のが、期待していること。
子どもに期待を寄せて、子どもにやる気をださせることは悪いことではありませんが、長続きするとは限りません。
どうすれば「本人の意思通りに行動するか?」
とてもシンプルなしつもんを使って、変化があった体験を紹介しますので、是非、ご家庭での試してみて見てください。
昨日は、とても涼しくて陸上の練習が快適にできる気候でした。
でも、練習の最初から、遅れてきて疲れた様子の子どもがひとり居ました。
練習の様子も楽しくなさそうだったので、ひと言声を掛けることにした僕は
「調子はどう?」
と声を掛けると「5,6時間目に水泳に授業があってとても疲れた」と言う返事。
「そうだね。水泳のあとは、疲れるよね」と今の子どもの状態に素直に寄り添い、頑張って陸上の練習に来たことを凄いことだと認めました。
少し時間をとった後で、疲れて座っていた彼に、しつもんをしてみました。
「どうしたい?」
って声をかけけた時、何の返事もなかったので、他の子どもたちの練習に目を向けて、信じて待つことにしました。しばらく、経ってから、僕のそばにトコトコと寄ってきて、
「みんなと走っていいですか?」って聞きに来てくれたので
「もちろん、走っていいよ」って、笑顔で答えると休憩を取りながら、走りだした姿をみて、ホッとした気分になり「しつもん」って、凄い効果があるんだなと改めて思いました。
あとで「どうして走ろうと思ったの?」って、しつもんしてみたら「最初は、ずーっと休憩したいと思ってたけど、走るために来たのに・・・座ってたらアカン」って、彼は、僕に、教えてくれました。
昔の僕なら、座っている彼を見た瞬間に「早く練習しろよ!」って、間違いなく言っていたと思います。
この行動は、僕の気持ちがスクールを終えたときに「満足」させっるための行動でしか過ぎません。スクールの主役は、僕自身ではなく、スクールに足を運んできて来てくれている子どもたちです。
その子どもたちが「走りたいか?」「走りたくないのか?」を決めることだと思っています。
もちろん、子どもたちが、走りたくなる環境を考え続けなければいけません。
僕らが「満足」するために、子どもたちに行動させても、長続きしなかったり、反発したり、衝突したり、成長が見られなかったりすることがあります。
僕らが、子どもに描いている思いを届けることも大切ですが、それ以上に、大切なことは、子どもたちの意思です。
子どもたち本人が「どうしたいか?」だと思います。
そこに耳を傾むけて、僕らが「行かせたいところ」ではなく、子どもたちが「行きたいところ」へ行けるように、サポートしてあげたいですね。
おとといの夕食のときに、長男に「どうしたい?」って聴いたときは「○○○大学でマーチングがしたい」と言っておりました。ホント、小学校のときから、マーチングを愛し続けている長男は、凄いなと思ったけど、マーチング以外のことは、大丈夫って?少し不安になったけど、何も考えずに信じて見ようと思いました。