やりたい事は夢中になれる。
やらされた事は夢中になれない。
こう書くと当たり前の事だけど、
大人は子ども達と接する時に、この事をどれだけ意識出来ているか。
こんな出来事がありました。
小学生の子ども達だけで、実施する内容を決めて、準備から実施までを行なうサッカーサイレントマッチ。
(大人が黙るという意味のサイレント)
いつも消極的なA君が、普段とは違って活き活きとプレーしてる。
30分・・1時間・・休憩を忘れるほど、仲間と声をかけ合い、夢中になってプレーしてる。
そんなA君を含め、子ども達の様子を見て、よかれと思った指導者が
「こんなルールを作ったら、もっと楽しくなるよ」「こうしたらいいんじゃないかな」
と提案し、途中から実施する内容を変えた。
サイレントしきれず、口を挟んでしまった。
一見、その後も楽しそうにプレーしてる様に見えたが、A君の目の輝きは無くなっていた。
サイレントマッチが終わり、指導者からA君に聞いた。
途中から動きが少なくなったけど、何か理由があるかな?
すると、A君は答えた。
楽しくなくなった。楽しかったのに何でルール変えたの?
何でかよく分からないけど、ルール変えたら、急に楽しくなくなってやる気が出なくなった。
よかれと思って変えたルールは、子ども達の夢中を奪っていた。
子ども達の夢中を引き出すためには、
大人が自分本意ではなく、
子ども達一人一人をよく観察し、子ども達に寄り添って考えることがとても大切。
今回も子ども達から学びを受けました。