大人は端っこに〜お別れで考える〜

最後は何をしようか迷ったけど、子どもたちが「最後はPAしたい!」と。

だから、学級最後の学活に「ハブユーエバー」を。
(お互いを知り合うアクティビティ)

温まってきたところで、「思い出」というテーマで。

最後の質問
「この一年で、一個でも嬉しかったことがある人!」

「無いわけないやんー!」
「いっぱいあるよ!」
(無言で立ち上がる子も)

そんな質問とその雰囲気に胸が熱くなりました。

振り返りはサークルになって。

たくさん喋りたそうな雰囲気だったから、急遽、

「よし。喋りたそうだし、近くの人とお喋りにしよう!」

もうニコニコが止まらない様子。

そんな様子を眺めていると、自分もニヤニヤ。

同僚の先生もたまたま通りかかって、一緒にニヤニヤ。

「さぁ、本当に最後だね。(カトリックの学校なので)お祈りして終わろうか。みんな元気に1年間過ごせたことに感謝して、お祈りを、、、」

その時です。

「待ったぁ!!!」

4.5人の女の子が叫びます。

「先生こっち向いてて!絶対前向いちゃダメ!」

4.5分経ったでしょうか。

「せーの!播磨先生、$+*1<°\」

「何ゆーてるか分からん!!!笑」
「っていうか、前向いていいん?笑」

「あ、いいですよ。笑」

「せーの!1年間、ありがとうございました!!!」

紙吹雪をまき散らし、黒板いっぱいの愛のこもったメッセージを背景に、子どもたちの最高の笑顔が。

もう胸がいっぱい。

「ありがとう」

記念写真を撮って、「最後は全員とハイタッチして帰ろう」とだけ伝えました。

これだけで終わらなかったのです。

ハイタッチをしながら、黒板をキレイにしている子が何人も。
ハイタッチしながら、紙吹雪をホウキでキレイにしている子も。

誰にも言われることなく、自分で、自分たちでやっている姿がもう眩しくて。

でも、忘れちゃいけない。

「子ども」が真ん中にいないとダメ。

まだまだ「先生」が真ん中に近い。

もっと端っこに。

もっと深く。

まだまだ行ける。

ABOUTこの記事をかいた人

高校時代に1年米国に留学。その後、AO入試にて英語系の大学に進学するも、塾での出来事をキッカケに、京都教育大学へ編入。公立小学校に10年勤め、1年目に大和ミニバスケットボールクラブを立ち上げる。池上正氏と藤代圭一氏との出会いから、勝利至上主義から「自立した選手・チーム」に舵を切る。その後、8ヶ月の育児休暇を取得。休暇中に出会った方々との縁で、静岡県の私立に転職。現在は、IB(国際バカロレア)教育の実践と育児を楽しみながら、新たなチームにて指導に携わる。