部下の行動は上司の「言葉」が鍵。


この投稿は
しつもんメンタルトレーニングの
ホームページで掲載された記事(コラム)を
トレーナーの矢箆原が
ビジネス(上司)向けにアレンジしてお伝えします

 

【 部下の行動は上司の「言葉」が鍵。 】

だれでも
否定された言葉を耳にすると
心理的にその行動をしたくなるものです。

「絶対開けないで!」
と言われれば
開けたくなりますし

「ミスするな!」と言われれば
ミスを頭の中でイメージして
無意識にミスをする可能性が高まります。

僕ら人間の脳は
「否定語」
を理解できない
といわれています。

「ミスをしないように」
「失敗しないように」
「遅刻をしないように」

というような

「~しない」
という否定語に対して

「ミスをする」
「失敗をする」
「遅刻をする」

という内容を受け取ってしまう
というのです。

すると
悲しいことに
「しないようにしよう」
と思ったことが
起こりやすくなってしまいます。

「大事な書類だから
入力ミスしないでね」

言葉をかけられた部下は
残念ながら
「入力ミスする」ことを
まず
頭の中でイメージしてしまいます。

こうした現象を
心理学では
「否定命令」
といいます。

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言葉が変われば心が変わる
心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる

ーウイリアム・ジェームス

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子どもたちが大好きな
ヒーローショーでは
「ちびっ子に否定語は使わない」
という教えがあるそうです。

「立たないで」ではなく
「座って見てね」

「走らないで」ではなく
「ゆっくり歩いてね」

「しゃべらないで」ではなく
「静かに見てね」

言葉を変えることが
子どもたちの行動を変える
一歩となります。

自分自身が口にしている
「否定的な言葉」
に気づいたら
「肯定的な言葉」
に直していきましょう。

「遅刻するな」
ではなく
「時間に余裕を持ってきてね」

「入力ミスをするな」
ではなく、
「しっかり入力チェックをしよう」

部下と一緒に
言葉を変え
行動に変化を起こしましょう。