試合やイベントに備え、
成長するためには
「ポジティブ未来」と「ネガティブ未来」の
両方をイメージし、
具体的な対策を練ることが重要です。
選手や子どもたちに対して、
成功体験を活かしたポジティブなイメージと、
問題克服のためのネガティブなイメージを育て、
準備の質を高める質問を通じて
成長の機会を提供しましょう。

「こんなはずじゃなかったのに」
「もっと準備をしておけばよかった」
「こうなるのは想定外だったなぁ」
試合や大会をイメージし、
いかなる状況にも対応できるようにすることを準備といいます。
「準備とは言い訳を排除することである」
といったのは、あのイチロー選手ですが、
準備の質を高める際に大切にしたい「2つの質問」があります。
1つめは、
うまくいくために、準備をすること。
「試合が終わった後に、どうなっていたら最高だろう?」
しつもんの答えを
最大限にイメージし、広げ、
「そのために、どんな準備をしよう?」
と、
実現するためのアイデアを実践し、
準備を積み重ねる方法です。
もう1つは、
「もし、●●だったらどうしよう?」
と、
うまくいかないことをイメージし、
その対策を練り、準備を重ねる方法。
ポジティブな未来からイメージした準備と、
ネガティブな未来からイメージした準備、
双方を積み重ねることによって、
より「想定外」と「言い訳」を減らし、
質の高い準備をすることができます。
野球も人生も、“うまくいかない” のが当たり前。
「超マイナス思考」で物事に向き合えば、少しのことでプラスに変換できる。
積極的に生きて行くことができるのだ
ー桑田真澄
ポジティブな未来を
イメージすることが得意な選手には
「もし、こうなったらどうする?」
と、うまくいかないことを想像し、
対応できるアイデアを考えるきっかけをつくりましょう。
例えば、
「開始早々、先制されちゃったらどうする?」
「途中で、退場者が出ちゃったらどうする?」
「イエローカードをもらっちゃったらどうする?」
そんなこと起こるはずないよ、
そんな想像したら本当にそうなっちゃう!と、
イメージすることをいやがる選手もいますが、
想像することで、
必要な準備をすることができます。
子どもたち選手と
想像力を働かせ、
準備の質を高めましょう。
◎ポイント
・準備には2つのポイントがある
・ポジティブな未来、ネガティブな未来、双方をイメージしよう
・準備の質を高めると、パフォーマンスも安定する
◎この記事のしつもん
・試合が終わった後に、どうなっていたら最高だろう?
・もし、●●だったらどうしよう?
・どんな準備をする?
◎まとめ
- 理想の状況をイメージし、それに向けた具体的な計画を立てる。
- 失敗や困難を想像し、対処法や解決策を考えておく。
- どんな選手になりたいかを問い、自己評価を通じて向上心を養う。
- 良い未来と悪い未来の両方を考え、対策を練って言い訳を減らす。
- 子どもたちに楽しく想像力を活かし、困難にも自信をもって立ち向かう心構えを促す。