
「ここではこうしなさい」
「次の試合はこうしよう」
「意見がないなら、コーチが決めるぞ」
僕ら大人がしゃべり続けてしまうと、
子どもたち選手の考える時間はどんどんなくなってしまいます。
ですので、
子どもたちにタイミングよく問いかけ、
考える機会をつくることが大切です。
けれど、かといって、
「きみはどう思う?」と選手にいきなり問いかけ、
すぐに答えられないからといって、
「ちゃんと考えなさい」
「聞いていなかっただろ!」
と、伝えてしまうのはちょっと乱暴かもしれません。
たとえ、
問題がすっかり解決しなかったとしても、
じっと考える時間を持ったということは、
後で思い出すたびに意味があったことがわかります。
ー大江健三郎(ノーベル文学賞受賞者)
「いま、どんなことを感じてる?」
「さっきの試合からの学びは何?」
「次はどうすればいいと思う?」
そう問いかけた後は、
子どもたち選手が新しい考え方についてよく考えたり、
自分の考えを改めて感じてみる時間を「30秒」ほどつくりましょう。
そうすることによって、
子どもたち選手は適切な緊張感を感じながら自分の考えと向き合い、
新たなアイデアを発見し、知識を記憶に定着させることができます。
特におすすめのステップは、
1. 問いかける
2. 考える時間を作る(沈黙、書くなど)
3. 少人数で伝え合う
4. みんなでシェアする
5. みんなの意見をまとめる
「どうすればよかったと思う?ちょっと30秒くらい考えてみよう!」
「その考えを隣の人と伝え合ってみよう!」
「コーチにも、どんな意見が出たのか教えて」
問いかけた後に、
時間を与えることによって、
子どもたち選手の考える力を育みましょう。