
子育てや日々の指導の中で、
こんなふうに思ったことはありませんか?
「これって叱ったほうがいいのかな…?」
「ただ伝えたいだけなのに、怒ってるみたいに聞こえてないかな…?」
実はこの「叱る」と「伝える」の違いって
意外と曖昧で、悩むことが多いテーマですよね。
今回は、そんな**“叱る”と“伝える”の境界線**について、
気づきとヒントをお届けします。
■ 「叱る」と「伝える」の違いはどこにある?
まずはシンプルに、こんなふうに考えてみてください。
叱る:ルールや大切なことを「守ってほしい」という気持ちを強く伝えるとき
→ 命に関わること、人に迷惑をかけたとき、社会的に越えてはいけないラインを越えたときなど。
伝える:「こうしてくれると助かるよ」「次はこうしてほしい」というお願いや提案を伝えるとき
→ 日常の中での小さなルールやマナー、気づいてほしい行動についてなど。
つまり違いは、**「守ってほしいことの重さ」と「言葉の強さ」**なんです。
■ つい「叱る」になってしまうときって?
実は多くの場合、
私たちが「叱ってるつもりはないのに叱ってしまっている」理由は…
👉 感情が先に出てしまうこと。
イライラしている
忙しくて余裕がない
何度も同じことを言っているストレス
この状態で声をかけると、
本当は「伝えたい」だけなのに、“怒っているように”聞こえてしまうことがよくあります。
■ 境界線を見極めるコツ
じゃあ、どうやって「叱る」と「伝える」を切り分ければいいの?
大切なのは、声かける前にこんなふうに自分に問いかけること👇
🔸「これって“命にかかわること”かな?」
🔸「今すぐ止めないと誰かが困ることかな?」
🔸「それとも、“次に気をつけてほしいこと”かな?」
もし答えが後者なら、
感情的にならず、落ち着いて「伝える」でOKです。
たとえば…
✅ 【叱る場面】
「道路に飛び出すのは絶対にダメ!命にかかわるよ!」
✅ 【伝える場面】
「次からは、玄関にランドセル置かないでくれると助かるな。」
■ 「伝える」がうまくいくコツ
伝えるときに意識したいのはこの3つ👇
① 短く・具体的に
→ 「もっとちゃんとして!」ではなく、「玄関に靴を揃えてほしいな」など。
② 責めない
→ 「なんでできないの?」ではなく、「次はどうしたらいいと思う?」と未来に目を向ける。
③ 感情より事実ベースで
→ 「私はこう感じたよ」「このままだと困るんだ」など、自分の気持ちや状況を冷静に伝える。
■ 最後に
「叱る」と「伝える」は、正解・不正解があるわけではありません。
でも、そのとき一番伝えたい“目的”は何なのか?
それを立ち止まって考えてみることが、とても大切です。
感情的に叱るのではなく、
子どもに**「わかってほしい」「できるようになってほしい」**という気持ちが、まっすぐ伝わる声かけ。
今日の会話に、こんな問いを加えてみてください👇
「次はどうしたい?」「どうすればうまくいくかな?」
その一言が、子どもにとって前向きな学びのきっかけになりますように🍀✨
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