1日3分!成長を加速する「振り返りの時間」をつくろう。

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「今日、学んだことは何があった?」

子どもたちの「自ら考え行動する力」を育むのであれば、
この質問には素晴らしい力があります。

なぜならば、
練習やトレーニング、
授業といった体験から
もっとも重要な「気づき」を与えてくれ、
成長へと効果的につなげることができるからです。

また、
その答えをチームメイトや仲間と共有することで、
学びの枠や幅を広げることもできます。

 

振り返りの時間を確保できない

けれど、
多くのチームでは

・時間が確保できない
・振り返りよりも身体を動かす時間が重要
・発言しない子どもがいる

などの理由で、
あまり実施されていないことも少なくありません。

トレーニングが終わったら
指導者の方から一言伝え、それで終わり。

もちろん、
僕ら大人がトレーニングの締めくくりに
要点を伝えることも重要ですが、

子どもたちが学んだことを考えるには、
自らの言葉で語れるチャンスが必要です。

  
 

お互いを補い、
修正するリフレクションとアクションを
交互に使い分けることが必要で、
前進するためにも
アクションとリフレクションの二つの脚が同じく必要だ。
-アントニ・ガウディ

 

考えたい振り返りの3つのポイント

 
自分自身で学びを振り返ることができる
自律した選手には必要ありませんが、

最初のうちは、
近くにいる大人が子どもたち選手に対して
「振り返りの質問」を用意するといいでしょう。

・今日の練習でどんな学びがあった?
・どうして、それを学ぶことが必要だったの?
・どうやって学んだの?

といったような、
子どもが新しく知った知識について問いかけることも良いですし、

・練習中、どんなことを感じた?
・どんなことが良かった?

と、どんなことを感じたのか、
感情的なことに問いかけることも重要です。

そして、

・どんなことに活かせそう?
・どんなことに使いたい?
・次は、どうしたい?

と、問いかけることによって、
今後の行動の変化について考えることもできます。

 

子どもたちの「自分が主役」を引き出そう

 
子どもたちが自信を持って主体的に練習に取り組むためには、
「自分でやってるんだ!」という感覚が重要です。

そのためにも、
練習後に振り返りの時間をつくり
次回の練習の行動を考えるきっかけを与え、
自分の言葉で語れるチャンスをつくることでその感覚は養われていきます。

 

3分でできる振り返りの方法

 

まず、気軽にできそうな方法は、
コーチや大人が質問者となり、
子どもたちが少人数で答えを伝えあうことです。

「今日の学びは何があった?
 その答えを2人1組で伝え合ってみよう」

そう伝えることによって、
子どもたちはどんな学びがあったのかと練習を振り返ります。

そして、
その答えをチームメイトが聞いてくれることで
自分の言葉で語れるチャンスを得るのと同時に、
話を聞いてもらえる嬉しさも感じることができます。

ある程度の時間をとることで、
深く考えることができますが、
最初は1人1分ずつ、でもいいかもしれません。

Aくんが自分の言葉を語り、
Bくんはその言葉を「うんうん」と頷く。

1分経ったら役割を入れ替える。

そして、
さらに1分経ったら、
コーチが自らの学びを選手に伝える。

たった3分でも、
効果はとても大きいのです。

振り返りの時間をつくることで、
学びを深め、
つぎの一歩を明確にし、
身につけたスキルを自信を持って行動に移すことができます。

子どもたち選手と一緒に
振り返りの時間を作りましょう。

 
◎ポイント

・振り返りの時間が成長につながる
・自分の言葉で語れるチャンスが必要
・自分が主役だと感じられると子どもたちの自信につながる

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