
「なんでそんなこともできないの?」
「昨日はできたのに、なんで今日はできないの?」
「もう何回も言ってるのに、なんで…?」
――子どもに対して、ついこんなふうに言ってしまった経験、ありませんか?
頭では「言わないほうがいい」と
わかっていても
忙しい毎日の中で
思わず口から出てしまうこともありますよね。
今回は、つい言ってしまいがちな
「なんでできないの?」という言葉の背景と、
それを**“伝わる言葉”に変えるヒント**をご紹介します。
■ 「なんでできないの?」が子どもに与える影響
この言葉を投げかけられたとき、子どもはこんなふうに感じているかもしれません。
「自分はダメなんだ」と思い込んでしまう
責められていると感じて、反発や黙りこみに
落ち込んでしまって、やる気がなくなる
理由はあるのに、言葉にできないもどかしさ
実は「なんでできないの?」という言葉には、
責めるニュアンスが強く含まれてしまいがちです。
その言葉の意図が「理由を知りたい」「困っていることを教えてほしい」だとしても、
子どもには「責められている」と感じられてしまうことが多いのです。
■ 「問いかけ」を少し変えるだけで伝わり方が変わる!
では、どうすればよいのでしょうか?
ポイントは、「できない理由」ではなく、**“状況”や“気持ち”に寄り添った問いかけ”**に変えてみること。
たとえば、こんなふうに言い換えてみませんか?
🔹「うまくいかなかったところ、どこだったかな?」
→ できなかったことを一緒に整理できます。
🔹「困ってること、ある?」
→ 原因や気持ちに気づくきっかけになります。
🔹「やりたくない気持ちもあるかな?」
→ 否定せずに、受けとめる関わり方に。
🔹「どうしたらやりやすくなると思う?」
→ 自分で工夫する姿勢を育てられます。
■ 大人だって、「なんでできないの?」と言われたら…
もし、自分が誰かから
「なんでそんなこともできないの?」
と言われたら、どんな気持ちになりますか?
「がんばってるのに…」
「言い方、もうちょっとどうにかならないの?」
――そんなふうに感じませんか?
子どもも同じ。
できない理由は、**“甘え”や“やる気のなさ”ではなく、「まだ力がついていない」「気持ちが整っていない」**ことがほとんどなのです。
■ 最後に
「なんでできないの?」は、つい口に出てしまいやすい言葉。
でも、その一言をちょっと立ち止まって見直すことで、
子どもが「自分は大丈夫」「次はやってみよう」と思える関係が育っていきます。
今日の声かけを、こんなふうに変えてみませんか?👇
「どこがむずかしかった?」「一緒にやってみる?」
その言葉が、子どもの背中をそっと押す“応援のことば”になりますように🍀
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