
試合のあと、子どもに声をかけたとき――
「どうだった?」
「なんであそこでパスしなかったの?」
「もっと走れたんじゃない?」
…こんな言葉をかけてしまっていませんか?
もちろん、ふり返りは大切な成長の機会。
でも、「できた・できなかった」だけに注目すると、
子どもは責められているように感じてしまい、心を閉ざすこともあります。
そんなときこそ大切なのが、
“感情”と“行動”の両方に目を向けた問いかけ。
今回は、子どもが楽しみながら試合をふり返れるようになる
「感情+行動の質問法」をご紹介します!
■ なぜ“感情”と“行動”の両方が大事なの?
行動のふり返りだけでは、「できた」「できなかった」の評価になりがち。
でも、そこに「どんな気持ちだった?」という問いが加わると――
・その行動の理由がわかる
・気持ちが整理される
・「またやってみたい」が湧いてくる
など、ふり返りが“自己理解”と“次の挑戦”につながっていくのです。
■ 感情+行動のふり返りに使える質問例
●「今日、一番楽しかったのはどんな場面だった?」
→ 喜びと行動を結びつけることで、成功体験が強化されます。
●「ドキドキしたのって、どんな瞬間だった?」
→ 緊張と向き合いながら、チャレンジを肯定できます。
●「うれしかった気持ちの後に、自分がとった行動って何だった?」
→ 気持ちの流れと行動をセットでふり返る力が育ちます。
●「あのプレーのとき、どんな気持ちでやった?」
→ 判断の背景を自分で説明できるようになります。
●「次はどんな気持ちでプレーしたい?そのために何ができそう?」
→ 感情と行動の“未来イメージ”がわき、やる気が生まれます。
■ 声かけのポイント
・“感情から入る”ことで、対話がやわらかくなる
→ 「何がダメだった?」より「どんな気持ちだった?」が会話の入口にぴったり。
・失敗の場面でも、まず気持ちを受け止める
→ 「悔しかったね」「ちょっと怖かった?」など、共感を添えると次の話が出やすくなります。
・評価やアドバイスは後回しに
→ まずは子ども自身が「気づく」ことを大切に
■ 最後に
試合のふり返りは、“次につながる学びの時間”。
でもそれは、**正解を探す時間ではなく、
「自分の気持ちと行動を整理する対話の時間」**でもあります。
今日、ぜひこんな質問から始めてみてください👇
「試合の中で、一番気持ちが動いたのって、どんな瞬間だった?」
その一言が、ふり返りを「楽しいもの」に変え、
子どもの内側から次への意欲を引き出してくれるはずです🌱✨
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