一生懸命がんばった試合の後
結果が思うようにいかなかったり
ミスをしてしまったりして
子どもがしょんぼり落ち込んで帰ってくること、ありますよね。
そんな時、どんな言葉をかけたらいいか迷うこともあるかと思います。
「がんばったね」だけでは届かず
「なんであんなプレーしたの?」では逆効果になることも…。
実は、子ども自身が前を向くきっかけをつくるには
“質問の力”がとても効果的なんです。
試合後の“振り返り”が成長のカギ

子どもは失敗や悔しさを体験した直後、自分の中で気持ちを整理するのが難しいことがあります。
そんな時、大人からの問いかけが「冷静に振り返る視点」を与え、自信を取り戻す一歩になります。
「反省」ではなく「前進」につながる質問がポイントです。
おすすめの質問例

●「どこがうまくいったと思う?」
→ 結果に関わらず、“できたこと”を思い出させることで自己肯定感が高まります。
●「一番くやしかったのは、どんな場面だった?」
→ 気持ちに寄り添いながら、自分の感情に気づくサポートをします。
●「次はどんなふうにやってみたい?」
→ “次への一手”を子ども自身に考えさせることで、前向きな視点が育ちます。
●「あの場面で、どんな気持ちだった?」
→ プレッシャーや緊張を言葉にすることで、心が軽くなります。
NGな声かけに注意!

×「なんであそこでミスしたの?」
×「もっとちゃんとやればよかったのに」
→ 否定的な言葉は、自信をさらに失わせてしまいます。
子どもの気持ちに寄り添う“間”を大切に
・すぐに励まさなくてもOK
落ち込んでいる時は、まず静かにそばにいるだけでも安心につながります。
・話し出すまで待つ
「話したくなったら、いつでも聞くよ」と伝えるだけで、心の扉が開きやすくなります。
・表情や行動を受け止める
言葉よりも、頷きや寄り添う姿勢が効果的なこともあります。
最後に
試合後の落ち込みは
成長のチャンスでもあります。
大切なのは、「どう声をかけるか」ではなく、「どう問いかけて寄り添うか」。
子どもが自分の力で前を向けるような質問を、ぜひ取り入れてみてください。
そのひと言が、次の試合での大きな飛躍につながるかもしれません。