子どもたちとの関わりにおいて、
大人は時に、答えを先回りして教えてしまうことがあります。
しかし、それでは子どもたちの
考える力や成長の機会を奪ってしまうかもしれません。
子どもに「どうしたらいいかな?」と問いかけることで、
彼ら自身が試行錯誤しながら解決策を見つけ出します。
子どもたちは失敗や成功を通じて多くのことを学びます。
答えを教えることも必要ですが、
自分で考えて達成したものには充実感と知恵が生まれます。
大人は先回りするのではなく、子どもたちの考える機会を大切にしましょう。
4歳の男の子と、
グラウンド脇でサッカーをしていました。
1対1。
男と男の真剣勝負です(笑)
プレー時間も5分を経過した頃、
「ポチャン」と音が。
そうなんです。
勢い良く蹴ったボールが、
近くの池に落ちてしまったのです。
池といってもそこまで大きい池ではなく、
やり方によっては
4歳の男の子でも取れそうな感じ。
僕の中では
成長するチャンスだと思い、
「どうしたら、ボール取れるかな?
一緒に考えてみよっか!」
と、問いかけ、見守っていました。
(といっても池に落下すると大変なので、
そこらへんは意識しながら笑)
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子供を不幸にする一番確実な方法な何か。
それをあなた方は知っている。
それは、いつなんでも
手に入れられるようにしてやることである。
ールソー
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僕ら大人は子どものかわいさあまりに、
子どもより先回りして
答えを教えてしまうことがあります。
「こうした方がいいよ」
「こうするといいよ」
「こうしなさい」
今回に関していえば、
僕がボールを池から取り出せば
すぐにでもサッカーを
再開できるわけです。
けれど、
それでは子どもの考える力を、
考える機会を奪ってしまうことに
なるかもしれません。
「どうしたら取れるかな?」
そう問いかけることで、
木を見つけてきたり、
近くのホースを使って水圧を加えたり、
いろんなことを試す中で、
「これじゃ無理か。
これだったらいけるかも!」
と試行錯誤しながらも、
自分で解決策を見つけ出します。
僕らが経験して来たように、
子どもたちは失敗や成功から
たくさんのことを学びます。
答えを教えてあげることも
時には必要ですが、
自分の頭で考えて達成したものには
何事にも変えられない充実感と
知恵が残りますよね。
先回りして
救いの手を差し伸べるのではなく、
子どもたちの考える機会を
大切にしましょう。