「選手と「書く」時間をつくろう」
しつもんをする際
選手の考えを引き出すために
大切なのは「書く」こと。
頭の整理に効果的で
選手の率直な回答を導く方法です。
特に選手の言葉が
得られないときにも有効です。
書く時間をつくって、
選手の思いや考えを
引き出しましょう。
選手と「書く」時間をつくろう
しつもんをすると同時に、
大切にしていることがあります。
それは、
しつもんの答えを「書く」こと。
しつもんの答えを
頭の中だけで考えるだけでも
効果がありますが、
書くことをプラスすると、
より頭の中が整理されるんです。
過去にしつもんを活用するようになって
困ることがありました。
それは、
どんなに質問をしても、
選手が答えてくれない。
ということです。
しつもんしても、
しつもんをしても、
子どもたちが答えてくれないんです(涙)
しつもんを活用する上で
大切なことは
しつもんを通じて、
選手が自分自身と会話すること。
ですので、
答えが返ってこなくても
基本はOKです。
けれど、
「なんでもいいから答えて欲しい」
という気持ちがあったんですよね。
そんな時に実践し、
すごいパワフルな効果があった方法。
それが、
「答えを書く時間を作る」
ということだったんです。
反抗期を迎えた中学生の男の子。
僕:「この試合でよかったとこはどこ?」
男の子:「別に・・・」
僕:「なんかあるでしょ(笑)」
男の子:「いや、特にないっす・・・」
ここに「書く」という時間を加えると
その選手は素直に答えてくれるました。
「じゃあ、試合には負けちゃったけれど、
試合をふりかえってみて、
よかったとこはどこだろう?
制限時間は1分間。
ノートに書いてみてね。」
「なんでもいいの?」
「もちろんいいよー」
「(1分経って)はい時間ねっ。
じゃあ、そこに書いたことを
教えてもらってもいい?」
「えっと、一つ目は・・・」
といった具合に、
書くことで、
考える時間を作り、
頭の中を整理することができます。
人間は思い出したり、
考えたことを「書く」ことによって
深い認識を持てるようになる。
この「書く」という作業が、
自分で自分を知るという、
自分自身との対話の中心にある。
ーリチャード・H・モリタ
選手が自分の考えを
伝えることができない。
そもそも、
考えていないかもしれない。
そんな思いが頭をよぎったときは、
ぜひ一度「書く」時間を
つくってみましょう。
書く時間をつくって、
選手の思いや考えを
引き出しましょう。
選手の考えを引き出すためにできることはなんですか?
◎まとめ
- しつもんの際に「書く」ことが重要
- 書くことで選手自身の考えが整理される
- 反抗期の選手にも効果的
- 制限時間を設けて振り返りを促す
- 選手の内省を通じて考えを引き出す手法
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