「指導者に変わって欲しい!」ときに考えたい6つのこと

●ご質問

小学生のスポーツチームで、試合の後に指導者がミスをした子を責め、毎回「修正しなさい!」で終わりります。さらに子どもたちが自分で考えたプレーについても失敗すると責めます。そうすると、子どもたちは消極的になり、自発的な行動が減っていきます。それに対して「最近の子は元気がない、自発性がない」と一言で済ませてしまいます。
 
 

●どんな状態を望みますか?

指導者の方に向けて、何かしつもんで気づきを与える方法がありましたら、ご教授ください。

 

こんにちは。
ご質問ありがとうございます。
 
 
僕自身、過去を思い返してみると、
心の中に「恐れ」を抱いていたために、
(また、その恐れの感情を気づくことができなかったために)
頭ではわかっているけれど、
ついつい指示・命令を繰り返してしまうという
サイクルに陥っていました。
 
その結果、
視野が狭くなり、
まわりの方が敵に見えてしまっていたのです。
 
 
どうすれば、
より良い関わりができるようになるのでしょう。
 
 
 

「やり方」を非難することの危険性

 
 
信頼関係を十分に整えられていない関係性のまま、
指導者の方に対し、
指導方法や新しい取り組みの提案をすると、
 
「あなたの指導に問題がある」
「あなたが変わらなくてはいけない」
「あなたのせいで、子どもの成長が止まっている」
 
というメッセージを渡してしまう危険性があります。
(言葉に出す、出さないにかかわらず)
 
 
すると、
指導者の方との関係性は
悪化するばかり。
 
 
次第に、
お互いの介入を排除するような方向に
チーム運営は進んでしまいがちです。
 
 
 

人は「変化を嫌う」生き物

 
 
多くの人は安定のない状況で、
変化を受け取ることは難しいものです。
 
 
ましてや、
人から変化させられることに抵抗します。
 
 
ですので、
望んでいない子どもたちに
 
「変わりなさい!」
「もっと練習しなさい!」
「努力が足りない!」
 
と、
いくら伝えても効果がないのは
そのためです。
 
 
 
これを読んで下さっているあなたも
望んでいないにも関わらず、
まわりの方から、
 
「あなたが変わらないとダメだ」
「あなたが変わるべきよ」
「過去の自分を捨てなさい」
 
直接的に変化を求められれば、
抵抗したくなるエネルギーが
ふつふつと湧いてきませんか?
 
 
 

「変化したくなるとき」はいつか?

 
 
では、
僕たちはどんなときに
変化したくなるのでしょう?
 
 
あるコンサルタントの方が
ワークショップでよく訪ねるそうです。
 
 
「人や組織は危機がある時しか
 根本的に変われないとお考えの方は
 何人いらっしゃいますか?」
 
すると確実に
75%〜90%の方が手を挙げるそうです。
 
 
また、一方で
 
「何もかも思い通りの人生、
 職場、私生活、仕事、人間関係、
 地域社会、-を歩んでいると想像して下さい。
 
 完璧に問題のない人生ならば、
 真っ先に何を求めますか?」
 
 
 
すると、参加者の方は
 
 
「変化です。
 何か新しいものを創造したい」
 
 
と答えるそうです。
 
 
人間は思っているよりも複雑です。
 
僕たちは、
変化を恐れてもいますが、
変化を求めてもいます。
 
 
ここから学べる1つのヒントは、
「心が満たされているときは変化を望む」
ということです。
 
 
 

「やり方」ではなく「関係性」に目を向ける

 
 
ということは、
まず必要なことは、
指導者の方の「やり方」ではなく、
指導者の方を取り巻くチームメンバーの
「関係性」に目を向けることです。
 
 
指導法に嫌気がさしているときは、
 
「もっとこうすればいいのに」
「あの人は指導法を知らない」
「もっと勉強するべき」
 
といった具合に、
悪いところばかりが目につきます。
 
 
 
けれど、このままでは、
関係性が悪化するばかり。
 
 
まずは、
僕たち大人同士の関係性を
より豊かにすることが大切です。
 
 
そのときのしつもんは、
 
  • 指導者の方のおかげでできていることは何ですか?
  • どのように感謝の気持ちを伝えますか?
  • よりよいチームにするためにできることは何ですか?
 
 
ついつい当たり前になってしまっている
指導に対する「感謝」の気持ちが届いたとき、
関係性が良い方向へ傾きはじめます。
 
 
また、
子どもへの接し方や指導法のことばかりを
話し合うのではなく、
 
僕ら大人同士の関係性について
いちど立ち止まり、考えることも重要です。
 
 
  • 本当は取り組みたいことは何ですか?
  • どうすれば、お互いの気持ちを伝え合うことができますか?
  • どんな関係性を目指したいですか?
 
関係性が豊かになると、
自然と、
 
「子どもたちのために、
 わたしたちができることは何だろう?」
 
と、
主語が「わたし」から「わたしたち」へと変わり、
「やり方」にシフトすることができます。
 
 
 
 
 

自分自身を満たす

 
 
人の欠けているところに目がつくときは、
僕たち自身の心も
満たされていないときかもしれません。
 
感謝の気持ちは「持つもの」ではなく、
自然にわき上がってくるものだとすると、
まずは、自分を満たすこともとても重要です。
 
 
  • 自分を満たすためにできることは何ですか?
  • どのようにして自分を満たしますか?
  • 心の余裕があるときはどんなときですか?
 
 
 

「目標」と「目的」を共有する

 
 
自分を満たし、
指導者の方も満たされ、
関係性が向上してきたら、
「目標」をあらためて確認しましょう。
 
 
  • 1年後、どんなチームになっていたら最高だろう?
  • どんな結果を手に入れたいですか?
  • どんな自分になっていたいですか?
 
 
また、目標とは、
あくまでも目的を達成するための道しるべであり、
手段のひとつでしかありません。
 
 
仲良くしていただいている
中野吉之伴さんによると、
 
ドイツサッカー協会では、
目標は
 
「選手のポテンシャルを最大限に引き出すこと」
 
目的は
「選手としても人としても、
 将来自立した生活ができるようになる基盤づくり」
 
としているそうです。
 
 
目標に対して、
 
  • どうしてそれを実現したいの?
  • その未来を実現するとどんな未来が待ってる?
  • 目標を達成した先には何がある?
と問いかけることで、
目標の先にある目的に触れることができます。
 
 
 

どのようにすれば?で考える

 
 
 
目的と目標をあらためて
つくることができたらあとは簡単。
 
 
  • どのようにすれば、
    その未来を実現できるだろう?
 
というしつもんに
一緒に答え、試行錯誤しながら
行動を続けることで、
目標に近づいていくことができるはずです。
 
 
このときに重要なことは、
その瞬間を楽しむこと
 
 
旅の終着地に着いたときだけ楽しむのではなく、
旅そのものを楽しむことです。
 
 
 
 
いかがでしたでしょうか?
 
 
子どもたちへの愛情があるからこそ、
お互いに対立してしまうことがあります。
 
けれど、
対立が悪いことでは決してありません。
 
一度立ち止まり、
お互いの考えや想いを伝え合い、
関係性を見直すことで、
よりよい方法をみんなで見つけて行きましょう。
 
 
 
 
 
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