何度も話しているのに伝わらないのはなぜ?

●ご質問

何度も繰り返し話をしているのに、なかなか状況が変わらない。

 

●どんな状態を望みますか?

自分たちで気付いて、互いに伝えあって高め合える状態。

 

今回は保護者の方からのご相談です。

「何度言ったらわかるの?」
「前も言ったよね?」
「もう3回も言ったのに、どうしてわからないの」

僕自身も、
子どもたちに繰り返し伝えているにも関わらず、
まったく改善の兆しが見えず、
落胆してしまったことが何度もあります。

どうして
何度も言っても伝わらないのでしょうか?

 

本当に伝わっている?

 

今回はご質問者さんがどのようなことを
子どもたちに伝えたいのかは記載されていないので
詳しくはわかりません。

例えば、

「感謝の気持ちを持って欲しい」
「自分で考えて行動して欲しい」
「失敗してもいいから、たくさん挑戦して欲しい」

といったことに対し、
大切さを伝えているのに、
何度言っても改善されない。

これは、
僕たち大人が「伝えたつもり」になっているだけで、
正確に子どもたちには「伝わっていない」ことが
想像できます。

 

伝えても忘れちゃう?

 

伝えたと思ったことも、
子どもたちは忘れてしまっている可能性もあります。

小学生などであれば、
好奇心や興味の対象が
どんどんと移っていく時期でもありますから、
忘れてしまうことも視野にいれて、
僕たちは何度も伝えるべきかもしれません。

 

人の印象に残ること

「キッザニア」の創業者であるハビエル・ロペスさんは、
人間は一般的に
読んだものは10%ぐらいしか覚えていられないのに対し、
実際に自分で体験したことは
90%を覚えていられる、といいます。

 

  • 文字を読む:10%
  • 言葉を聞く:20%
  • 視覚で見る:30%
  • 聞く、見る:50%
  • 話す、書く:70% 
  • 体験する :90%

この確率を参考にするならば、
いかに「体験する機会」をつくることが、
とても重要です。

大切にしてほしいことを、
一方的に伝え続けても、
効果は低いかもしれません。

それよりも、
気づきを自然と抱いてもらえるような
「体験」を用意することが大切です。

  • 「どんなことに気づいて欲しいだろう?」
  • 「どんな体験が気づくきっかけとなるだろう?」
  • 「どんな体験を用意しよう?」

 

 

「伝わっているか?」を確認する

 

「わかった?」と聞けば、
子どもたちは条件反射的に「わかった」と
答えるかもしれません。

重要なことは、
本当に伝わっているかどうか、
確認をすることです。

例えばチームであれば、
2人組をつくり、
Aくんがコーチから受け取った情報を
Bくんに伝えてみる。

受け取った情報を把握、
理解していないと伝えることはできないので、
理解度を知ることができます。

そして今度は
Bくんに補足してもらい、
それでも足りなければ、
改めて重要なポイントを伝え直す。

これを日々の中で実践すると、
次第に、ちゃんと話を理解しようという姿勢が
生まれます。

 

かたちを変え、何度も繰り返し伝える

 

僕ら大人も忘れやすい生き物です。
それは子どもたちもおなじ。

「なんで、理解できないんだ?」
「何度言ったらわかるんだ?」

と一蹴するのは簡単ですが、
それでは、子どもたちと僕らの信頼が崩れてしまいます。

「どのようにすれば、より伝わるだろう?」

言葉で伝わることもあれば、
何か別のアプローチや伝え方を工夫した方が
より伝わるかもしれません。

 

伝える場を整理する

 

「何を伝えるか」も重要ですが、
「どんな環境で伝えるか」にも意識を向けたいところです。

 

僕が以前にサッカーコーチをしていたときは、
保護者の方がいつも見学に来られ、毎日が授業参観。

そうした中、
練習のポイントなどを振り返るのですが、
親御さんの前で選手に伝えても、
子どもたちは「お母さんの目」にそわそわしています。

  • 「どんな環境だと耳を傾けやすいだろう?」
  • 聞いてもらうために、どんな工夫ができるだろう?」
  • 「どうすれば、聴きたくなるだろう?」

 

これらの問いをもとに、
伝える場も整えましょう。

 

仲間の力を借りて、視野を広げる

練習や試合の後に

「今日はどんなことを感じた?」
「どんな気づきがあった?」
「どんなことが勉強になった?」

そう問いかければ、
10人いれば10通りの答えが返ってきます。

10人いれば10人の見えている世界があり、
10通りの気づきがあります。

しつもんの答えを
「シェアする」ことによって、
子どもたちの気づきの感度を高めることができます。

子どもたちの答えを待って、
気づいて欲しいことに気づいていないのであれば、
さらに体験する機会を用意したり、
伝え方を工夫することもできますよね。

 

 

 

 

 

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