子どもたち選手の気持ちを切り替える3つのポイント

スポーツにはミスがつきもの。

けれど、大切な場面でのミスが
子どもたち選手の心に与える影響は
とても大きなものがあります。

1つのミスをきっかけに、
同じようなミスを連発してしまうことも
よくありますし、
1人のミスをきっかけに、
ミスがミスを呼ぶ連鎖反応が起きるのも
心の影響によるものです。

子どもたち選手はミスをすると、
悪いイメージが心の中に焼き付き、
過去の似たようなミスの記憶と
結びついて、さらに強化された
マイナスイメージにつながります。

ミスをした後の子どもたち選手の
心の中をのぞいてみると、

・これ以上、ミスできない
・ミスを認める自分と
 認めたくない自分が対立
・ミスしたことに過剰な反省をしてしまう

こんなことを
考えているようです。

さらに、ミスをした際に、
選手の心理状態に追い打ちをかけるのが、

「みんなはミスに対して
 どう思っているだろう?」

という自分への意識の高さ。

ですので、
ミスをしたときには、

うまく気持ちを切り替えるために、
ミスに対する「とらえ方」や
「考え方」を変えて行く必要があります。

 
気持ちを切り替える3つのポイント
1. ミスの原因を外におく
2. チームの勝利を優先させる
3. ミスをしても、堂々と振る舞う

 
1. ミスの原因を外におく
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試合でミスをしたとき、
自分を責めてしまう選手がいます。

これは予想以上に
心に大きなダメージを与えます。

ですので、
一時的に自分のせいではなく、
グランドや道具のせいにしてみる。

そうすることで
心の負担を軽くすることができます。


一時的にミスの原因を外に置くことで、
落ち込んだ気持ちを前向きにしていくことは
ミスからの脱出法としてとても効果的。

もちろん、
試合が終わってからミスの原因を
探求して下さいね(笑)


日本では誰かが失敗すると
「ドンマイ!(Don’t mind!」と伝えます。

イギリスでは
「アンラッキー!(Unlucky!)」と
伝えるそうです。


「きみのせいじゃない。
 ついてなかっただけだ。」

そうして気持ちを切り替えることが
大切です。



2. チームの勝利を優先させる
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ペナルティキックを外し、

「自分のせいで負けました」

とコメントした選手に対して、


「つけあがるな。
 おまえにはそんなに期待してない」

と、一蹴した監督がいました。

厳しい言い方かもしれませんが、
監督の愛が溢れる関わりだと
僕は思っています。


選手は失敗すると、どうしても
まわりの人、
全員の視線が自分1人に集中し、
まるでチームから自分1人だけが
切り離されたような錯覚を受けます。


プライドを傷つけられたくない。
そんな気持ちから落ち込んでしまう。


ですので、
ミスをしたら意識的にチームメイトが
声をかけたり、
スタンドの控え選手を見たり、
保護者の方を見ることで、

「僕はチームの一員なんだ」
「僕がどう思われても、
 チームが勝てばいいんだ!」

と、心の中で再確認することが大切です。



3. ミスをしても、堂々と振る舞う
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ミスをした選手が、もしその後も
悔しがることなく、無表情で、
しかも笑ったりしていたら
フジシロさんはどう思いますか?



昔の僕でしたらそんな選手に対し、
「ヘラヘラすんな!(怒)」と
伝えていました。


でも、これは逆効果。


ミスをすると誰でも暗い表情になり、
視線はうつむきがちに。
そうした弱気な姿勢は、
心にも影響を与えます。

だから、そんなときこそ
あえて背筋を伸ばし、上を向いて、
堂々と振る舞うことが大切。

そうすることによって、
暗い気持ちに引っ張られる悪循環を
断ち切ることができます。

また、笑顔は緊張して固くなった
筋肉をほぐしてくれます。

 
サッカーとはミスのスポーツだ。
すべての選手が完璧なプレーをしたら、
永遠に0ー0のままだ。
ー ヨハン・クライフ

 

ミスはつきもの。
そこに意識を引っ張られることなく、
「いま」に集中出来る環境を
つくりましょう。

ミスの反省は
試合が終わった後に
じっくりと。


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