「経験しておきたい失敗」と「経験しなくていい失敗」

「失敗したくない」
「ミスしたくない」
「失敗させたくない」

その思いは、

「どのようにすれば失敗しないだろう?」

という問いを生み出し、
準備や段取りの質を高めてくれます。

質の良い準備は
「想定外」を「想定内」</stro ng>にし、
落ち着いた心と行動を生み出してくれます。

けれど一方で、
ぼくたちは失敗しないとわからない生き物でもあります。

段差を踏み外したり、
ケガをしたり、
失敗したときに
はじめて学びを深めることができます。

子どもたちと接する際、
「失敗させたくない」という思いが強すぎると、
どんなことが起きるでしょう。

「経験しておきたい失敗」もあれば、
「経験しなくて良い失敗」もあります。

ぼくたち大人は、
この2つをしっかりと区別して、
子どもたちに接することが重要かもしれません。

そうでないと、
失敗しないように、
道から外れないように、と

子どもたちが歩く先にレールを敷き、
そこから外れないことだけに
エネルギーを注いでしまい、
本当の学びや創造力や発想力などを
奪ってしまう
こともあるからです。

 

未来に向かって敷かれたレールはない。
道は自分でつくるものである。

仕事においても、人生においても、
わたしはこれまでそう信じて、
仕事を続け、生きてきました。

レールとは、
ふと振り返ったときに、
自分が歩んできた結果として
敷かれているものです。
ー 鈴木 敏文(セブン&アイ・ホールディングス代表取締役会長)

 

「失敗させたくない」

この思いは尊く、
愛情から生まれているものです。

ですので、
その思いを否定する必要はありません。

けれど、
僕たち大人が持ち合わせたい問いは、

「どのようにすれば失敗しないだろう?」

だけでなく、

「どのようにすれば、子どもがなりたい自分に近づけるだろう?」

「そのために、ぼく(わたし)ができることは何だろう?」

というものかもしれません。

レールを先に敷くことで、
道しるべとなり、安全に歩くことができます。

けれど、
安全な道を歩くだけでは、
本当の成長はありません。

子どもたちに
成長の機会ときっかけを与えましょう。

 

〇ポイント

・失敗したくないという気持ちは準備の質を高める
・過剰な「失敗したくない」は緊張を生む
・失敗する体験から学べることがある
・「経験しておきたい失敗」と「経験しなくていい経験」を整理する

 

〇この記事のしつもん

・どのようにすれば失敗しないだろう?

・どのようにすれば、
 子どもがなりたい自分に近づけるだろう?

・そのために、
 ぼく(わたし)ができることは何だろう?