
嬉しいことに保護者の方からたくさんのご相談を頂きます。
「もっとやる気を出してほしい」
「真剣に練習に取り組んでほしい」
「目標を実現してほしい」
子どもたちにはすばらしい可能性がありますし、
特に我が子、我が選手となれば期待も大きくなりますよね。
適切な期待をかけてあげることで、
選手が伸びることもありますから、これももちろん大切です。
けれど、
もっと大切なことは、本人の気持ちです。
「子どもたち選手本人がどうしたいのか?」です。
ある家族と関わらせて頂いたときのこと。
「プロサッカー選手になりたい」
お父さんが叶えられなかった夢を子どもに託し、
期待と思いをたくさん伝えてきました。
本人も両親の期待にこたえ、
地域の選抜選手に選ばれるなど、
その地域では有名な選手へと成長して行きました。
けれど、ある時を境に、「もうサッカーしたくない」
「学校へも行きたくない」と、口にしだしたんです。
いままで、お父さんとお母さんの期待に応え続けてきたけれど、
ふっとその糸が切れてしまいました。
本人に闘おうという意志がなければ、
どんなに医者が助けようとしても、助けられない。
医者ができるのは、立ち上がろうとしている患者に
手を差し伸べることだけだ。
ー永井明(医龍著者)
僕ら大人の期待をしっかりと届けることも大切ですが、
より大切なことは本人の意思。
子どもたち選手本人が「どうしたいか?」がとても大切です。
この気持ちを大事にせずに期待を伝えても、
それはプレッシャーに変わり、本人もやらされ感を感じてしまいます。
僕ら大人の役割は子どもたち選手が
行きたいところへ行けるように、サポートすること。
僕ら大人が「行かせたいところ」ではなく、
子どもたち本人が「行きたいところ」であることがとても大切です。
子どもたち選手と一緒に、
行きたいところである夢や目標を改めて伝え合い、
サポートする関係性を築きましょう。