「ない」を与えて、力を磨こう

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「すね当て持った?」
「バット忘れたから持ってきたわよ」
「ラケット忘れちゃ試合にならないでしょ」

さまざまなスポーツで
これがないと試合ができない、
というものがあります。

サッカーのすね当てやスパイク、
野球のバットやグローブ、
テニスのラケット。

もちろん、
ユニフォームだって必要だし、
試合で活躍するには、
やる気や自信も忘れるわけにはいきません。

けれど、これらはすべて、
試合をする本人が自分で用意するもの。

もちろん僕らもサポートはしますが、
僕らが先回りして準備したり、
忘れたからといって届けていては、
本人のためにはなりません。

塩の辛さ、砂糖の甘さは
学問では理解できない。
だが、なめてみればすぐ分かる。
ー松下幸之助

「なんで靴を揃えないの!」
と言いながら自分で揃えてしまったり、

「洗濯物は自分で出しなさい!」
と言いながら鞄を開けてあげたり。

それでは、「いざ」というときに、
自分で考えて行動できなくなってしまいます。

人に優しくされてはじめて、
僕らは他の人に優しくすることの
大切さを学びます。

道具を忘れて
試合に出れず悔しい思いをして、
次は忘れないようにしよう、と
行動が生まれます。


「間違った薬選びは
 かえって健康を損ねる」

と、言われるように、
子どもたち選手の未来を考えると、
いまは「ない」を与えることが
本人の成長につながることも
あるかもしれません。

僕ら大人だって、
自分の生活や人生で必要なものは、
体験を通じて、吟味して、
自分で揃えていきたいように、

子どもたちも、
生活や人生で必要なものを
自分で揃える
サポートをしましょう。

「ない」を与えることで、
彼らの意欲と行動を引き出しましょう。

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