どうしても夢を叶えたい理由は何だろう?

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白熱していた甲子園も
終わってしまいました。

僕の母校も出場していたのですが、
残念ながら初戦敗退を
してしまいました(涙)

試合中もそうですが、
意識して注目していたところが
あります。

それは、インタビュー。

勝ち負けに関わらず、
選手や監督のインタビューには
その人の背景が見えるので、
とても興味深く見ています。

その中でも、
特に印象に残っていたのが、
大阪桐蔭高校の主将・中村誠選手。

普段から
自分と向き合っているんだろうな、
と感じられるコメントが
たくさんあったんです。

そんな彼の
中学生の頃の作文が注目されていますので、
ご紹介しますね。

(以下、平成23年度
心の輪を広げる体験作文から引用)

【中学生部門】最優秀賞

「友から学んだこと」
中村誠(福岡県・糸島市立志摩中学校)

僕には、
絶対叶えなければならない夢があります。

僕には体に障害を持った友達がいます。
体の右半分はマヒしていて、
右手はブラブラしていますが、
右足は少し動くので介助すると
歩くことができます。

えん下障害もあるので
食べ物は細かくきざんだ物に
とろみをつけて介助で
ゆっくり食べれます。

水分は多く飲めないで
お腹に開けた胃ろうから
チューブを通して注入します。

それから失語症もあり全く声が出ません。
文字盤も使えないので
自分の意志を伝えることは
できないのです。
とても不便な生活を送っています。

その友達と知り合ったのは
僕が小学五年生の頃、四年前です。
僕が野球の試合に出るようになり、
対戦相手だった子と友達になった。

その子は同級生と思えないくらいに
野球が上手だった。
ポジションも一緒だった。
試合にも負けた。
僕はとても悔しかった。

「絶対に負けたくない」
この気持ちを胸に僕は一生懸命練習した。
小学生の最後の大会の決勝戦で
そのライバルのいるチームと戦った。
延長戦で僕のチームが
優勝することが出来た。

でも僕は勝ったとは思えなかった。

だから中学生になっても
別のチームで戦っていくことを約束した。
しかしその友達といるチームとの
試合があっても友達はいなかった。

友達は障害者になっていました。

障害者になって三年になります。
三年前のある日を境に
突然障害者になってしまったのです。
原因は病気です。
本当に急な出来事でした。
当時僕は大きなショックで友達を
受け入れることができませんでした。

そんな友達を見て、
初め「かわいそう」だと思っていました。

でも一生懸命にリハビリに取り組んでいる
友達の姿を見ていると、
僕は「かわいそう」と思うのは
良くない事だと思うようになりました。

なぜかというと、
人に対して「かわいそう」と思うことは、
その人を見下しているように
思ったからです。

友達は障害を持ちながら
一生懸命に生きているのに、
上からの目線はごうまんで
大変失礼なことだと思いました。

このことは友達に対することだけではなく、
全ての障害者に対して共通する気持ちです。

障害者になりたくて
なった人は誰もいません。
そして誰もが障害者にならないという
確率はゼロではないのです。

友達のように突然、
病気になるかもしれないし、
事故にあってけがをしたり、
またどんな災害に出くわしてしまうかも
しれません。

もし僕がそうなったとしたら、
想像するだけでもつらいことですが、
そんなとき僕は人から
同情されたくないと思います。

「かわいそう」と思われたくないのです。
人間はどのような障害を
背負っていようとも、命ある限りは
生きていかなければならないことは
みんなに平等に与えられていることです。

ただ生きていくための条件が良いか、
少し悪いかという差だけの
ことだと思います。

だから僕は障害者を見て
「かわいそう」と思うことが
許せなくなりました。

僕はお見舞いに行くと
友達の車いすを押して
出かけることがありますが、
よく他人の視線を感じることがあります。
自分と違う人を見ると
違和感を持つ人が多いのだと思います。

でも自分と人は
違っていて当たり前なのだし、
その他人を認めることは
最も大切なことだと思います。
世の中のすべての人が
自分と違う他人を受け入れることこそ、
差別のない社会の実現に
つながっていくように思います。

友達のためにも、
僕は野球を一生懸命頑張り
プロ野球選手になり活躍します。

彼は
「どうしてプロ野球選手になりたいのか?」
の答えがはっきりしています。

ですので、
「そのためにはどうしたらいいのか?」
という考えが自然と生まれるのかも
しれません。

彼の言葉にとても刺激を頂きました。

改めて、
お互いを受け入れることの大切さ、
夢を実現する目的を考えたいと思います。